どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
ソフトウェアテストの勉強会。1年目。
Software Test & Quality Advent Calendar 2011における12/17分のエントリーとして書かせて頂きます。

前日のエントリーは@koyaman2さんのサイト「一日一ニヤリ。」における「統合テストの分類について」です。

今回、会社で行っているソフトウェアテスト勉強会のお話を残してみよう、と考えてみました。

会社の所属課(S/W設計・開発課)を中心としたメンバーで、1年ほど前の2010年11月からソフトウェアテストを中心とした勉強会を行っています。
超簡単に紹介すると、以下のような感じです。

・週1回、水曜日朝7:30集合で1時間ほど実施
・ソフトウェアテストを中心に勉強

ソフトウェアテストの知識が殆ど無い(技法等も知らない)状態から1年間、皆でテストを勉強してJaSST東海の「テスト設計コンテスト」に出場してみました。

このテスト勉強会で1年間活動を行っていた内容、進め方について、少しだけまとめてみようと思いました。
これからソフトウェアテストの勉強を始めようと思う方に、多少でも役に立つことがあれば幸いです。

【勉強会の実施方針】
以下のような感じで、通常開催はメンバーが「負担」と感じない程度の進め方としております。
※テスト設計コンテスト直前は”負担無し”は無理でしたが・・・

 ・週1回、水曜日朝7:30集合で1時間ほど実施。
 ・ソフトウェアテストを中心に勉強。
 ・何か題材を決めて手を動かして学んでみよう!というコンセプト。
 ・毎回、30分〜1時間程度で終わる程度の宿題を用意。
 ・参加は任意。休む、休まないは自由。



【勉強会1年間の流れ】
以下のような流れで勉強会を実施しております。
※クリックで大きな画像へ

今回のプロセス

最初は、「ソフトウェアテスト技法ドリル」でテスト技法を学ぼうと考えて進めてみました。

また、勉強会が少し定着した頃に「テスト設計コンテスト」をJaSST'11東京にて見学する機会が有りました。

そこから「コンテストに出場できるような勉強をやってみよう!」という方向性を決めて、題材を選択して勉強を進めてみました。



【 Д謄好筏史.疋螢詈拔会】
通称、ドリル本

こちらの「ソフトウェアテスト技法ドリル」の勉強会を行ってみよう!と思ったことが最初のキッカケです。

超良書!として薦められたのですが、1人で勉強するよりも複数人で一緒に勉強したほうが良いかも、と考えて勉強会を有志で募集してみました。

幸運なことは、声をかけたメンバーの殆どが同意、参加してくれたことです。

以下のように進めてみました。
 ・1回30ページくらいを目処に、範囲を決めて勉強会を進める
  ※1回の勉強会で1章進める程度が目標
 ・出来る限り、事前宿題として例題を解いておく
 ・勉強会では、演習問題中心に内容を議論する

全部で5回程度の開催となりました。
※この時点では、結構分からないことも多くありましたが、
 まずは全員で理解できるだけのモノを吸収しようとして進めました。

★得られた意見、得られた技術
ドリル本勉強の意見・得られたものは、以下のような内容でした。

 ・ドリル本は文書の部分も沢山良いことが書いてある!
 ・デシジョンテーブルは役立ちそうなので実際に使ってみよう!
   ⇒業務でデシジョンテーブルを使用するようになりました。
 ・CEGTest(リンク)は便利なので使いこなそう!
   ⇒CEGTestも業務でのロジック検討、テスト検討に使っています。
 ・PictMasterでのPICT検討はとっても便利!



【◆3色ボールペン法仕様分析練習】
3色ボールペンイメージ

2つ目の題材は「3色ボールペン法」の練習を行うということにしました。

テスト設計コンテストで紹介されていたことがキッカケでもあり、3色ボールペンの実施対象題材は、SESSAMEの「話題沸騰ポット」としました。
SESSAMEサイト左下に「話題沸騰ポット要求仕様書」リンク有り

この頃から、
・テスト設計コンテストに出場すると得られるものも多いかも
・出場する場合には、事前学習が出来ていると負担が少ないかも

ということを少しだけ考えつつ、勉強方針を決めています。

3色ボールペン法を用いて、仕様の分析をしてみようという内容です。
実際に、皆で3色ボールペンで仕様を読んだ内容をマインドマップにしながら議論しました。

実際のマインドマップは以下のようになりました。
(大きいですが…)
大きいですが3色ボールペン結果

★得られた意見、得られた技術
話題沸騰ポットの仕様に対しての3色ボールペン練習で
具体的な意見、得られたものは、以下のような内容でした。

 ・記述方式(USDM)が参考になる。 ※参考書リンク
   ⇒USDMの考え方は、少しずつ業務に取り入れています。
 ・仕様で明確にする点が見えてくる。
  自分達の設計も同じように考えたほうが良い。

   ⇒仕様の分析〜マインドマップという作業が業務でも定着しました。
 ・ポット第8版を作ってもらえるような指摘表を作ってみよう!
   ⇒テスト設計コンテストでは80件以上の指摘表を作りました。

テスト設計時における仕様書分析技術は、開発側も本来持っていなければならない技術ということを皆で共感出来たことが最大の価値と感じています。



【:ゆもつよメソッド/PFDの勉強】


続いて、テストプロセスの勉強としよう!と考え、JaSST'11東京 テスト設計コンテスト優勝の「めいしゅ館」さんが採用していた「ゆもつよメソッド※」を勉強する方針としました。
※テストコンサルタントで有名な湯本剛さんのテスト手法です。参考

こちらは、「ソフトウェアテストPRESS vol10」にて詳しい内容が紹介されていたため、この内容を皆で学ぶことにしました。
また、mkoszk氏のサイト:たまゆら雑記にて「勝手にゆもつよメソッド勉強会」として勉強方法が紹介されていました。

こちらの内容を参考にさせて頂き、「PFD(Process Flow Diagram)」と共に勉強しました。

★得られた意見、得られた技術
ゆもつよメソッド/PFDの勉強で意見、得られたものは以下です。

 ・プロセスを定めてテストを考えよう!
 ・テストケースと目的をマッチングさせるように構成を考えよう
 ・ゆもつよメソッドをPFDでまとめると非常に理解しやすい
 ・実際にゆもつよメソッドを試してみたい
   ⇒テスト分析マトリクス検討を実際の業務でも使うようになりました。
 ・テスト設計の流れを体系化するという考えは超重要。
 ・機能一覧の再設計は、テスト目的から考えて作る必要がある。



【ぁГ舛腓辰箸世吋謄好叛澤廛灰鵐謄好函▲▲薀ルト】
技法やプロセスを勉強したので、ちょっとだけテスト設計コンテストに向けた検討をつまみ食いしてみよう!という方針で進めてみました。
ゆもつよメソッドの進め方に沿って、機能一覧やテストタイプ/カテゴリの検討を試してみるなどを実施してみました。

これと並列に、個別に挙がってきた議題に対しての検討や外部イベント参加の紹介をメンバー交代で取りまとめて実施するなどしています。
具体的には以下。

・実際に各自の業務でやっている試験方法の紹介と議論
・検討が抜けがちな競合の試験をどうやってやるのか?という議論
・モデル検査SPINの紹介
WACATEで実施したインシデントレポート紹介
JaSST関西で紹介されたODCのお話
(以下、テストと関係ないですが…)
・エンジニア向けに論理思考を考える方法
・プロジェクトマネジメントの進め方講座

などをざっくばらんに行っています。



【ァД謄好叛澤廛灰鵐謄好噺‘ぁJaSST東海出場】
東海での提出内容一部

JaSST東海にてテストコンテスト実施が発表されたため、早速参加を決めてみました。
※とりあえず申し込んでメンバーに事後承諾^^

皆でコンテストに向けた検討・アウトプット作成を行いました。
3色ボールペンでの仕様分析からの指摘表作成、仕様の見直しと改訂、状態遷移表の検討、CEGTestを用いた論理設計、テストカテゴリの検討、IEEE829基準のテスト計画書、テスト設計書のテンプレート作り、…色々な検討を行いました。

実際存在する仕様に対して一通りテストプロセスを疑似体験できることで、多くのことを学ぶことが出来たと感じています。

実際に、以下の内容は業務でも役立つ内容となりそうで、今後使っていくことになるだろうと感じています。

 ・CEGTestでの論理検討
 ・状態遷移表を用いたテスト
 ・テスト分析マトリクスを用いたテスト検討
 ・テスト計画書のテンプレートと記載例
 ・テスト設計書のテンプレートと記載例



【ΑД謄好叛澤廛灰鵐謄好噺‘ぁJaSST東京出場】
ここで、現在に至ります。
JaSST'12東京で実施されるテスト設計コンテストに向けて活動中です。

JaSST東京に向けた検討では、以下のような内容について業務で使えるような感じの例が出来たと感じています。

 ・競合表を用いた制御競合の検討
 ・Nスイッチマトリクスを用いた状態遷移テスト
 ・テスト全体を考えて仕様の記載内容を考える

少々大変でしたが、JaSST東海コンテストで指摘頂いた内容修正を含めて内容全体を大幅に見直し、変更する方針としました。

結果としては、「プロセスを改善・成長させる」という貴重な経験も得ることが出来ているのではないかと感じております。



【勉強会から業務へ適用出来る内容】
実際に業務へ適用するようになったものがそれなりにあったようでしたので、まとめてPickUpしてみました。
 ・CEGTest
 ・デシジョンテーブル
 ・USDMの記述方法(そのままでは無いですが)
 ・PFD
 ・テスト分析マトリクスを用いた検討
 ・状態遷移表を用いたテスト
 ・テスト計画書の作成
 ・テスト設計書の作成
 ・競合表



【感想】
「継続は力」ということで、続けることで成長を感じています。
JaSST'12東京のテスト設計コンテストに向けた活動時には、とても1年前にはできなかったような検討が皆で出来ていたと思います。

学習を続け、手を動かし何かを作ることで得られるものは大きいです。
テスト設計コンテストという具体的な目標があったことも非常に幸運で、良いメンバーで勉強会が出来ていること、機会に恵まれたこと、多くのことに感謝です。

これからも、勉強会を継続していきたいですね!
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