どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
書籍紹介:アドレナリンジャンキー
今回もトム・デマルコ氏の書籍です。
英語のタイトルは「Adrenaline Jankies and Template Zombies」。
つまり、”アドレナリンジャンキーとテンプレートのゾンビたち”といった感じです。
チームリーダー、プロジェクトマネージャ、プロダクトオーナー向けにパターン風にまとめられたエッセイ集、と言う感じでしょうか。

あどれなりん中毒
現場でよく見られる(あるある!と感じる)傾向に対してタイトルをつけて1ページ〜4ページ程度の内容にまとめられた内容が86個用意されております。アドレナリンジャンキーな方々、よくおりますよね^^

個々の名前の付け方の一部に関しては海外での時事ネタが含まれているので馴染まない部分(「レイクウォビゴンの子供たち」とかわかりませんよね)もあるかもしれませんが、現場で感じた課題をピックアップして読んでみると参考になるものが多いです。
あ…、嫌な思い出がフラッシュバック…

本書は「パターンランゲージ」を意識して書かれている部分も有りますので、記事を統一的に記述する方法をどのようにしたか?に想いを巡らせるのも面白いです^^
※本記事の最後の方に記載してます。

以下、興味を持ったエッセイ(パターン)としては以下となります。
”⇒”以下の内容は、各エッセイの簡単なメモです。

アドレナリンジャンキー
⇒全てが「きのう」必要というほど時間が無く優先順位が絶えず変化する人・組織。常にアドレナリンが出続けた中毒状態。
スピード勝負
⇒非常にスピードのあるチームが持つ特徴とその反対(遅い)チームの特徴がある。
乳母
⇒素晴らしいマネージャは乳母が子供を育てるように部下を育てる。
マニャーナ(スペイン語で「いつかそのうち」)
⇒「イギリス軍が来るぞ!いつか分からないけど、来年来るんだ!」という例えが面白いです。
ムードリング
⇒状況分析に感情が入り込み過ぎるのは報告の意味をなさなくなる。
レミングサイクル
⇒標準プロセスを調整し、成果物を削るには勇気・労力が必要。だが、それを学ぶことは重要。
フェイスタイム
⇒遠隔地のメンバーとも顔を合わせる機会が必要。
ダッシュボード
⇒有効なダッシュボードは情報を提供するだけでなく判断を促す。
映画評論家
⇒間違いを犯さないことを重視する文化の場合、プロジェクトの成否を気にせずに間違いを探して示すだけの評論家があらわれる。
沈黙は同意とみなされる
⇒「沈黙は同意」は、誰にとっても良いことは無い。人の間に異なる優先順位が発生する。
ルイスとクラーク
⇒アメリカ西方を探索したルイスとクラークのように、新たな発見への調査に向けた投資も大事。
残業に見る予兆
⇒早い段階からの常態的な残業は、チームの恐怖のあらわれである可能性が高い。
 ※プロジェクト失敗に対する個人的な非難に対する恐怖など
エセ品質ゲート
⇒成果物の構文や形式にとらわれて内容をないがしろにする例。
テストの前のテスト
⇒テストにはテスト以上の意味がある、だからテストの前にはじめるべきである。
ダボハゼ
⇒チームが適切に処理できないほどの仕事を受けることはマネージャとして卑怯な行為である。そしてスピードを落とす仕事が増える。
ピア・プレビュー
⇒採用時に同僚の技術スタッフに発言権を与えると全員が得をする。将来のボスの候補とチームメンバーを面接させてはどうか。
ブルーゾーン
⇒任務で求められても禁じられてもいない活動。それをやるべきと思ったらやる。
ニュースの改良
⇒悪いニュースに対する嫌悪感と恐れ、証明する難しさでニュースは改良・未報告となる。
ジャーナリスト
⇒プロジェクトの状態を正確に描写することが目標となってしまうことがある。
その名は「ベン」
⇒仕事が出来、自ら仕事を見つける人に限界以上に無理をするといなくなってしまう。
知力の集中
⇒マルチタスクでは知力が集中できない代償が生じる。
フード++
⇒成功するチームは、一緒に食事を作って食べることで生まれる。
わかりません
⇒「わかりません」という言葉は、信頼の宣言だと考えてよい。
魂の仲間
⇒ゲリラチームがプロセスを度外視した価値を生み出すことも。(偽物も多い)
冷蔵庫のドア
⇒情報を全員が確実に見る場所で集約・管理する。
製紙工場
⇒製紙工場の弊害は、文書の重さのみ注目して重要なことを考える事をやめてしまうこと。
リーク
⇒作業時間の報告を他の作業に移すこと(リーク)を行うと、いつのまにかコントロールを失う。
テンプレートゾンビ
⇒何も考えずにテンプレートを埋める作業に陥ったゾンビの国が存在する。


沢山ありましたが、それだけの膨大な知見が詰まっています。


☆☆以下は趣味的な「書籍のまとめ方」についての考察です。☆☆
比較的マニアックな内容ですので、読み飛ばして貰って良いです^^

本書では「はじめに」の文書からパターンランゲージの話が出てくるのですが、そのとおりにアレグザンダーの「パターンランゲージ」の形式風にまとめられております。
まあ、フォーマットは緩いのですが、パターンを感じる表現になっております。
※当初パターン形式でまとめようとして失敗して緩くした可能性も否めませんが^^

少々分析すると…
・実際の例を入れながら”コンテキスト”や人の傾向を示している。
・主にパターン名に関連する内容や特徴を紹介する。
 ※良いパターン・悪いパターンの双方が存在。
・悪いパターンの場合には、結果として起こりうる状況や解決策も述べる。
 良いパターンでも発生する要因の紹介、反対の事例を紹介する。

コンテキスト、フォース、問題や解決、結果といった部分が有る程度意識してまとめられたエッセイになっております。
複数人で作成した書籍ですので完全な形式は難しかったと思われますが、こういった軽いパターン形式は文書をまとめる時に役立ちそうと感じたのでした。
| 読書 | 20:53 | comments(0) | - |









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