どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
事例を有効に活用するには?〜3つの概念から考えてみる〜後編
「事例発表」というものを有効に活用するための方法として、3つの概念を紹介してみます。
前編は「抽象化」を中心に紹介しました。

後編では「関係の質と思考の質」、「変化に対する抵抗(抵抗の6階層)」について考えてみます。

■2.関係の質と思考の質

2つ目は聞いたことが無い人もいるかもしれませんが、ダニエル・H・キム教授の提案した「組織の成功循環モデル」で示されている内容です。
※参考サイト

★関係の質と思考の質って?
簡単な自分の解釈として紹介しておきます。

関係の質:
関係の質はコミュニケーションの仕組みなどで生まれるチーム内での関係性を意味しております。

思考の質:
思考の質は思考フレームワークや技術的な要素で向上するような内容を意味しております。

それぞれの質を向上させるためには、以下のような技術やフレームワークが役立つという分類も出来そうです。
循環モデルと技術



★関係の質と思考の質を高める順序
「組織の成功循環モデル」では、関係の質⇒思考の質の順で向上を行うサイクルが提示されております。
ぐるぐる循環モデル

つまり、このモデルからは「関係の質が向上していないと思考の質を上げる方法を取り入れても効果が薄い」という考え方も出来ます。


さて、事例の有効活用の話に戻ります。

事例で取り入れたい内容が「思考の質」に関わるものであったとしましょう。
早速取り入れたとしても、そもそも「関係の質」に問題があるチーム・組織であったとすると、上手く効果が出ない可能性は高いです。
関係の質と思考の質の誤り

逆に、「関係の質」が十分に向上・成熟したチームに関しては、思考の質を高める活動の方が効果的となります。こういったチームでは「スクラムをやってもあまり変わらない」といった発言を聞くようなことも有りました。
※実際に出会った例が1件という稀な例でした^^


以上、現在の組織として、どの質を向上させる必要があるか?という点を考慮してやり方を取り入れるのは大事という内容でした。
そのために、「組織の成功循環モデル」が役立ちそうです。


■3.変化に対する抵抗(抵抗の6階層)

3つ目は良く聞くことがある悩みの「社内/上司の反対がきついんですよ…」「チームの人たちが興味を示さなくって…」に対応する概念です。
これらは、事例対象が現場に役立つものか?という悩みとは異なるモノとなります。

人間は変化に対して抵抗心理が発生します。変わることに対する恐怖といったものが要因となります。これらの抵抗はTOC(制約理論)において「抵抗の6階層」と呼ばれております。

「抵抗」というものを単純に一括りにせず、抵抗に段階があるものとして考えます。

★抵抗の6階層★
1.対応している問題を問題として認めない
2.解決策の方向性に同意できない
3.解決策が問題を解決するとは思わない
4.この解決策は、もし実行すると、マイナスの影響を引き起こしてしまう
5.提案されている解決策の実行を妨げる障害がある
6.その解決策を実行した結果起こる、未知のことへの恐怖感

この概念を考慮すると、事例を取り入れて新しいことに取り組むための行動を考えやすくなります。現状のチーム・組織はどういった抵抗があるのか?ということを考えて新しい変化に取り組むと良いと思います。

なお、この「抵抗の6階層」を考慮した「変化を起こすための方法」はTOC(制約理論)では手順・方法論としてまとめられております。
マフィアオファーもしくはUnrefusable Offer(URO)と呼ばれておりますので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょう。


■まとめ

事例を聞いた人における反応から、「3つの概念」を紹介してみました。
1.抽象化
2.関係の質と思考の質
3.変化に対する抵抗(抵抗の6階層)

本内容、事例に関わらず書籍の内容を役立てるためにも役立つと思われます。
皆さんが新しいことを知った際に有効に役に立て頂くことが出来れば幸いです。
| 論理思考 | 14:48 | comments(0) | - |









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