どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし2-5(原理編5):CCPMを学ぶためのプロジェクトマネジメント超概要
CCPMのおはなしシリーズです。
今回は原理編で、CCPMと関連の深いプロジェクトマネジメントに関して、必要な部分のみ超概要的に紹介してみます。

-----------------------------
<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は原理編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
-----------------------------

前回、CCPMとプロジェクトマネジメント知識体系との関連性を紹介しましたが、今回はCCPMを学ぶために必要な最小限のプロジェクトマネジメント概要について紹介してみます。
なお、プロジェクトマネジメント知識体系自体は非常に分厚い書籍で紹介されているようなものですので、こちらの記事で記載する内容はかなりの部分を「省略」した内容であることをご了承ください。

あと、自分はプロジェクトマネジメント知識体系の信者ではありませんので、ところどころ皮肉っているような記述も有るかもしれませんがご了承ください^^


■プロジェクトマネジメント知識体系が無いとどうなるでしょう?

最初に、ちょっと変わった方向から考えてみます。
プロジェクトマネジメント知識体系自体は、企業にとっては「当たり前」レベルで仕組みに取り込まれており、その知識や手法がある程度自然と使われているような状況になっていることが多いと思われます。
ただ、(正しく活用されているかは兎も角)広く&多く使われている分「使えない」、「何の意味があるんだ」という不満の声が多く聞こえるようになっているようにも感じます。

では、このプロジェクトマネジメント知識体系が無いとどうなるか考えてみましょう。
ひと言でいえば、「カオスワールド」となっていると思われます。

一枚の図で表すとこんな感じです。
カオスワールドへようこそ!
※クリックで拡大

…こんな感じでしょうか。

・神から下された曖昧な何かから始まり
・(明確ではない)何となくやるコトが存在して
・そこから各自のやるコトや期間が曖昧なまま担当者へ
・ステークホルダ(顧客など)は勝手気ままに追加依頼
・問題ありそうと思っても心の中に留めてしまい
・マネージャは報告が無いので1ヶ月に1回の確認だけ
---結果---
・人も設備も不足して間に合わない
・不具合が発生して全く進まない状況となる
・マネージャは大騒ぎで休日出勤などを強制
・顧客からは予定と違うと言われ
・遅れ発生、コスト超過、不具合多発

誰も嬉しくない状況となってしまいますね。
プロジェクトマネージメントが全くない状況ではこのようなことが起こってしまうかもしれません。


■プロジェクトマネジメント知識体系での解決

紹介した通称「カオスワールド」を回避するために、プロジェクトマネジメント体系が存在しているとも言えます。

・曖昧な何かを何とかする  ⇒ スコープ
・やるコト、期間の決定   ⇒ 期間、チームマネジメント
・問題ありそうな事象を明確化⇒ リスク
・報告タイミングや方法を設定⇒ コミュニケーション
・ステークホルダの変更管理 ⇒ スコープ(変更管理)、ステークホルダ
・人の不足、装置の不足   ⇒ 人的資源、調達
・遅れ、コスト、不具合対策 ⇒ 期間、コスト、品質

先ほどの図に該当項目をマッピングさせると以下のようになります。
カオスを解決せよ
※クリックで拡大

カオスワールドに関しての状況を改善するためのポイントをプロジェクトマネジメント知識体系は上手に整理して用意していると言えます。


■プロジェクトマネジメント知識体系の紹介

カオスワールドに対応させた項目は、プロジェクトマネジメント体系で言われる10個の知識エリアに該当します。
・統合マネジメント
・スコープマネジメント
・タイムマネジメント
・コストマネジメント
・品質マネジメント
・人的資源マネジメント
・コミュニケーションマネジメント
・リスクマネジメント
・調達マネジメント
・ステークホルダマネジメント

さらに、プロジェクトは新しいことに挑戦をする(”新規性”と言われます)ため、計画では決めること難しい領域が存在しております。この不明確な部分に関してはPDCAをまわしながら進めて行くという方針で体系を整理しているということです。

また、それぞれの検討で役立つまとめ方、考え方の手順、ツール類を紹介していることも特徴となります。
興味を持った方はPMBOKなりの情報を調べて貰えると良いですね。


■使用されている技術・知識の一部(抜粋)

プロジェクトマネジメントで使用されている役立つツールを一部紹介してみます。
※1つの図にいくつかまとめちゃってます。
ツール群
※クリックで拡大

以下で代表的なものだけを項目紹介しておきます。(主にCCPMに関連することが多いもの)

・PERT図/アローダイヤグラム
 主にタスクの前後依存関係を明確にするために使用されます。関連図を描くことで最も完了までに時間のかかる「クリティカルパス」が明確になります。

・EVM(Earned Value Management)
 計画で設定した値に対して、進捗の比較(SPI)とコストの比較(CPI)を分かるようにしたグラフとなります。中間で進捗が間に合うのか?コストが予定内に納まるか?を監視する(+挽回策を考える)ために使用することが多いです。

・WBS(Work Breakdown Structure)
 完成するプロダクトに到達するために必要な成果物を階層的に分析したものになります。分析方法についてはサブシステム/モジュールで分割する場合や、プロセスで分解する場合などがあります。

・RAM(責任分担マトリクス:Responsibility Asssignment Matrix)
 各タスク(アクティビティ)に関して担当者を明確に割り当てを行い責任を明確にした表です。


他にもガントチャート&イナヅマ線といった管理もありますね。こんなやつ。
ガント!
※クリックで拡大

ガントチャートは日程とタスク、担当者を明確にしたようないわゆるスケジュール表です。イナヅマ線はそれに対して進捗状況を見えるようにした赤線部分ですね。

ここでは紹介のみで良し悪しについては述べないでおきます。
このようなツールや図を用いたまとめ方、考え方を活用してプロジェクトを計画して監視制御できるようにします。


■プロジェクトマネジメントが目指している世界(理想)

さて、プロジェクトマネジメントによる理想の世界はどのようになるのでしょうか?
カオスワールドと同じように図にまとめてみましょうか。
秩序アル世界

こんな感じでしょうか。
・品質やコスト等の観点を考慮して計画が設定する。
 ※最初の計画段階では曖昧な部分が含まれても問題なし。
・各計画は目標や根拠となる情報と矛盾が無いようにする。
・ステークホルダとも合意が出来ている。
・計画から詳細化された検討を行っている。
・詳細項目から必要なやるコトを期間を決めて担当に割り当てる。
・やってみて、日々進捗をチェックして問題を解決する。
・結果からフィードバックして計画の曖昧な部分を明確化。
・調整が必要な問題点をステークホルダと調整していく。

スゴイデスネー!
これで完璧、に見えますね!


■プロジェクトマネジメント知識体系に感じる問題点

プロジェクトマネジメント体系っぽく活動を行っても問題は多数発生します。

まず、色々な人が(書籍も読まないことが多いのに)文句を言っている理由は、対象項目が多過ぎになってしまっていることが一つではないかと思われます。

計画の段階から「重すぎる」ように見えてしまいます。また、知識体系で定義された個々の項目も全部やらなければいけないようにも見え、組織では「(重すぎるプロマネ作業が実作業が大変なので出来ないのに)やらないから問題だ!」と頭ごなしなクレームを言われるような状況が生まれることも有ります。
さらに、計画を作る作業が重すぎるため、変更する気が起きなくなってしまいます。最初の計画を後生大事にするんですね…
このようなものでは現場では使いたくもないですよね。

実際にはPMBOKレベルの内容はチームマネジメントでは無く、数100人月、数1000人月以上といったプロジェクトでどのように進めるか?を考えると役立つ内容になってきます。
それをチーム単位なりで適用しようとすると難しいのは当たり前かもしれません。


■参考:プロジェクトマネジメント体系を用いた進め方

少々CCPMの話から逸れつつありますが…^^
プロジェクトマネジメント体系は学ぶことで多数の知見や必要なツールが手に入ります。
そのため、最初は以下を考慮するくらいで良いと思います。

・全部やらない
・必要そうなところから適用してみる

一度作ったひな型や検討結果は流用しやすいですので、少しずつ取り入れてみることでマネジメントで役立つ仕組みが出来上がってくることになります。
また、自分達が弱い、困っていると感じるような観点を把握出来れば、役立つツールや方法を知識体系が教えてくれます。
例えば、「ステークホルダからの変更依頼を止められなかった…」というのであれば、ステークホルダマネジメントやスコープマネジメントの変更管理の知見を活用してみる、ということが良いでしょう。

このように役立ててみるのが良いと思われます。


■CCPMに向けてのプロジェクトマネジメントの問題点

横道にそれてしまったところも有りますが…元に戻します。
プロジェクトマネジメント知識体系を取り入れたプロジェクトにおいて、典型的な問題点が繰り返し発生しやすい傾向があります。CCPMではこれらの典型的な問題点を取り上げて、その問題が発生しやすい理由を明らかにして解決策を盛り込んでおります。

これらの発生しやすい問題の傾向、それの解決策という順で次回以降は紹介してみようと思います。


「超概要」と言いつつ長くなってしまいましたが、CCPM向けのプロジェクトマネジメントの知識体系紹介はここまでとしておきます。
| TOC/TOCfE/CCPM | 10:33 | comments(0) | - |









    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ