どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし2-7(原理編7):プロマネで発生しやすい問題◆Д織好編(後編)
CCPMのおはなしシリーズです。
今回も原理編です。プロジェクトマネジメント知識体系を取り入れたプロジェクトで発生しやすい典型的な問題を紹介してみます。こちらがCCPMにて解決を行う対象となります。
前回に続いてプロマネで発生しやすい問題のタスク編(後編)です。

-----------------------------
<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は原理編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
-----------------------------

前回、プロジェクトマネジメント知識体系で発生しやすい問題点として「タスクに含まれる個別バッファ(安全余裕)」、「バッドマルチタスク」についてまとめてみました。
まずは、この「個別バッファ」がどのような影響を与えているかをまとめてみます。

※注:本内容はプロジェクトマネジメントの知識体系をけなしている訳ではありません。CCPMが解決する対象となる典型的な問題点をまとめることを意図した内容ですのでご了承ください。


■タスクに個別バッファが含まれた場合の心理面

おさらいですが、個別バッファとは以下のようなものです。
おさらい!
※クリックで拡大

それでは、タスクに個別バッファが含まれる状況になるとどうなるか考えてみましょう。
2つのパターンを紹介してみます。

1.タスクに手を付けていないが、タスクの実施時間に余裕があると感じた場合
2.早めに作業を開始して、予定期間より早い時期に完了しそうな場合


■1.タスクの実施時間に余裕があると感じた場合

タスクにはまだ手を付けていない状況ですが、該当タスクの見込み時間には余裕があり、予定より早く終わりそうと感じた場合を考えてみましょう。
余裕♪

★タスク開始に関わる傾向
では、この余裕があると感じている時にはどうなるでしょうか?

A) ゆっくり開始する
 「間に合うだろう」という時間までタスクを開始しない。
B) 余裕の時間は他の仕事をする
 間に合うと思う時間まで他の仕事をする。

ここで発生するのは名前でわかる「A) 学生症候群」及び「B) バッドマルチタスク」になります。
学生症候群は名前の通りで、夏休みの宿題のように「余裕がある」と感じた場合にはすぐには手を付けず、後になって焦る傾向です。

バッドマルチタスクは他のプロジェクトも受け持っているために、とあるタスクに余裕を感じると他の仕事をしてしまい、該当タスクの予定開始タイミングで作業開始せずに放置してしまうという傾向です。

どのみち、実際のタスク開始は「ギリギリ」に近い(わずかな余裕がある程度の)タイミングになることが多いです。
ゆっくりやるかー
※クリックで拡大


★ギリギリで始めたタスクに関わる傾向
さて、上記の原因で折角用意した個別バッファ(安全余裕)が無くなった状況でタスクを開始したとしましょう。

その時には…当然思いつくようにに以下のような事象が発生します。

A) 想定外の発生
 終わり際で想定外の難しい問題が発生して停滞してしまう。
B) 実施中に他の優先業務が割込みで入る
 該当タスクをしなければならないのに、他の仕事も優先で依頼される。

ギリギリでいろいろあるのよ…
※クリックで拡大

これは「A) マーフィー」、「B) バッドマルチタスク」となりますが、これらの傾向の説明は不要だろうと思います。

この結果としてタスクの完了は「ギリギリ」もしくは「予定超過」となることが多くなります。


■2.予定期間より早い時期に完了しそうな場合

作業を予定通り開始した結果、予定期間より早くほぼ完了となる状況があるかもしれません。
早めに作業を
※クリックで拡大

では、予定期間より早い時期に完了しそうであればどうするでしょうか?

A) 作りこむ
 折角なので気になる部分をもう少し見直す、同じ仕事が来た場合に流用できるように準備をしておく。
B) 他の仕事をやる
 空いた時間、他の仕事をコッソリ進めておく。

何やろっかなー♪
※クリックで拡大

こちらに関して関連する項目は「A) パーキンソンの法則」と「B) バッドマルチタスク」になります。
パーキンソンの法則は「■(参考)パーキンソンの法則」に後述していますが、”作り込み症候群”のようなものです。時間に余裕があると残り時間で作りこんでしまう傾向です。

バッドマルチタスクに関しては、何度も出てきているので省略しますが、ここでは余った時間を他の仕事に割り当てて上手くやりくりしようとする傾向です。

結果として、時間に余裕があっても早期完了したという報告は行われにくいことになります。
これは「早期完了の未報告」と名付けられております。

タスクの完了報告は余裕があっても結局ギリギリになってしまうということになりますね。


■(参考)パーキンソンの法則

パーキンソンの法則を簡単に紹介してみます。

※お試しワーク(省略可)
お試しできる人はやってみると良いかもしれませんが、以下の一粒を1分30秒で描いてみましょう。
描いてみよう!





さて、やってみた人は描いてみた内容を見てみると良いですが「一粒(単位は突っ込まず)」だけ描いて終わっていたでしょうか?
単位は気にしない

この「一粒だけ描く作業」は設定時間より大幅に短く20秒〜30秒で終わることが出来ます。

時間が余った場合、どういった行為が行われるでしょうか?
残り時間、他の作業を行ってしまうことが多いのです。複数の粒を描いてしまうことで、終了時間までの時間を使いこんでしまう傾向がある…ということになります。

この傾向に関しては「パーキンソンの法則」と名づけられております。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という傾向が発生することになります。
※正確にはパーキンソンの法則の第一法則(クリックでWikiへ)。


■結果として個々のタスクの完了は?

バッドマルチタスクの影響も多々見られましたが、個別バッファを持ったタスク(例:見込み2日・個別バッファ2日)の完了は以下のようにまとめられます。
結果として…ギリギリか遅れる
※クリックで拡大

学生症候群&マーフィー発生⇒ギリギリでの完了 or 遅れる
早期完了の未報告⇒ギリギリでの完了
(上記はバッドマルチタスクで発生の可能性が高まる)

結果としては、個々のタスクの完了は「ギリギリ」もしくは「遅れる」のどちらかしか存在しない、ということになります。
”しか存在しない”は言い過ぎだとしても、”殆ど早期完了はせず、ギリギリか遅れている”状況となることは感覚的にもあっているのではないでしょうか。


■タスク編まとめ:キーワード整理

CCPMが解決するプロジェクトマネージメント上の問題、タスク編は以上となります。
キーワードだけPickUpしておきましょう。

計画によるタスクの見積りと実施の影響
・見積りの不確実性
・遅れは許さない進捗管理
・稼働率100%とバッドマルチタスク
・タスクの個別バッファ(安全余裕)

個々のタスクに個別バッファが含まれた場合の影響
・学生症候群
・マーフィー
・パーキンソンの法則
・早期完了の未報告

結果として、タスクの完了は「ギリギリ」か「遅れる」のどちらかが多いことになります。


次回は管理編として、今回の「タスクの完了はギリギリか遅れる」という前提のもと、マネージャ側に関連する問題点をPickUpしてみます。
| TOC/TOCfE/CCPM | 14:35 | comments(0) | - |









    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< March 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ