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気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし3-2(実践編2):一般的なCCPM実践手順と、紹介する方法の実践手順の違いと制限事項
CCPMのおはなしシリーズです。
今回は実践編です。まず、実践編で紹介する方法に対する制限事項(注意事項)について紹介しておきます。
”とりあえずやってみたい”という方は読み飛ばして頂いて構いません。
※紹介する実践手法は、一部特殊な部分があることから”シングルCCPM”と名前付けしています。

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<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は実践編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
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実践編では具体的なCCPMの実践手順を紹介します。

記事内で紹介する手法についてのポイントを箇条書きでまとめておきます。

・フリーで(Excelがあれば)可能な実践手順です。
・全体的には、殆どが一般的なCCPM実践手順に従っております。
・(注)手順の一部が一般的なCCPMツールを用いた場合とは異なります。
・(注)一般的なCCPMツールを用いる場合と異なり、制限が存在します。

上記の下2つが、一部に関してはご了承いただきたい制限事項となります。
実践手順紹介の前に、この制限となる(一般的な有料ツールでCCPMを実施するのと異なる)規模や期間、適用対象のタスクの傾向の違いについて紹介します。

なお、今回紹介する実践方法は一般的なCCPMと一部異なる&制限があることから、仮に”シングルCCPM”とでも名前を付けておきます。


■一般的なCCPM全体の手順と”シングルCCPM”における特殊部分

まず、1つのプロジェクトに対する一般的なCCPM全体の手順(実践編の章構成にもなっている)と、記事内で紹介する”シングルCCPM”の特殊な範囲について紹介します。
全体像
※クリックで拡大。

大まかな実践手順に関しては、一般的なCCPM実践手順と変わらない内容ですが、”クリティカルチェーンを決める”部分と、”進捗管理をする”部分の実践手順について異なっておりますので注意ください。
※ただ、一般的なCCPMから大きく外れたものではありません。


■”シングルCCPM”の制限ポイント

記事内で紹介する”シングルCCPM”の制限ポイントについて簡単にまとめておきます。

※制限事項:
・クリティカルチェーンとなるタスク列を”1本のみ”決めて管理します。

一般的なツールを用いたCCPMでは、分岐・合流が発生している計画に対応しており、自動的にクリティカルチェーンを切り替えて判断することが可能になります。
一般的なツールは便利
※クリックで拡大。

しかし、本記事で紹介する手法は、クリティカルチェーンとなるタスク列を1本決めて、その1本のみを管理します。
結果として、複雑な計画は対象とするのは難しくなります。
切り替えは大変です
※クリックで拡大。

こちらの手法は、以下に記載するようなメリットや制限事項があります。


■”シングルCCPM”のメリット

以下に箇条書きでまとめておきます。

・ほぼフリーで出来る(Excelがあればオッケー)
 Excelがあれば出来ますので、フリーというかは微妙ですがコストは低いです。
 ※簡単なロジックでLibreOfficeでも出来ます。

・既に(CCPM的ではない)計画がある場合に適用も出来る
 後ほど記事を書きますが、既に計画がある状況からクリティカルチェーンを取り出して(決めて)CCPM的なマネジメントを行うことが出来ます。簡単な図で紹介すると、通常のプロジェクトマネジメントで使用する計画から一部抜粋したタスク列に着目して管理を行っていくようなことが可能です。
抜粋CCPM
※クリックで拡大。

・プロマネの手法を取り入れていれば移行しやすい
 既にプロジェクトマネージメント体系を取り入れていれば、PERT図での分析やガントチャートを使用しているような場合も有ります。クリティカルチェーンを決める作業は、PERT図/ガントチャート等があればやりやすいです。

・プロマネツールとの並行使用も出来る
 全体をプロジェクトマネージメントのツールを用いて管理しながら、とある範囲のみCCPMで管理ということが可能になります。(2重管理になる場合もありますが…)

・すぐに試しやすい内容
 比較的小さい範囲で、すぐに試すことが出来る(はず)です。


■”シングルCCPM”の制限事項

以下、制限事項として項目を提示しておきます。
これらの内容が、一般的なCCPMツールを用いる場合と異なりますのでご注意ください。

対象は上記「■CCPM全体の手順と”シングルCCPM”における特殊部分」で紹介した「特殊部分」に対応する内容ですので、一般的なCCPMの制限ではありませんのでご注意ください。

★向いているところ
・5人くらいの小さなチーム
 このくらいの規模で活動することは多いです。また、このくらいの規模であればチームで行うタスクがシンプルな繋がりになりやすいので、小さな規模を推奨しております。

・作業期間は2か月〜4か月程度
 余りに長い計画になりますと、複雑になりやすいために扱いづらくなります。大きなプロジェクトの「テストフェーズ」だけに適用するなどは可能です。

・大きな1連のタスク列がある場合に役立つ
 以下のようなメインブランチとなるタスク列(赤色のタスク列)の作業がある場合には適用がしやすいです。
やりやすい計画
※クリックで拡大。

たとえば、ウオーターフォールな開発におけるソフトウェアテストのフェーズにおいて、10000件のテストを完了するといった場合には適用しやすい場合が多いです。


★向いていない所
・少し大きな組織・人数以上だと厳しい
 多少の規模であれば、複数のExcelでのバッファ管理グラフを用いることで対処できますが、10名、20名といった組織範囲に展開しようと思うと難しくなってきます。
 こういった規模では、一般的なCCPMツールが役立ってきます。

・複雑なスケジュールや非常に大きなスケジュールには向いていない
 以下図のような分岐や合流がとても多い複雑なスケジュールで、クリティカルチェーンが切り替わりやすい場合などは扱いづらくなります。
やりづらい計画
※クリックで拡大。

 また、年単位といった大きなスケジュールでは複雑な場合も多くなってしまう理由からやりづらくなります。


本記事での実践手法では、上記のような複雑な計画に対して適用する場合には、計画の一部のみを切り出して管理する方法を推奨します。


★制限事項まとめ
制限事項について表にまとめました。
まとめ表
※クリックで拡大。

上記図には、一般的ツールを用いたCCPMの場合についての説明も追記しております。
組織的なCCPM運用に関しては記載しませんが、一般的なCCPMツールを用いた場合には組織的な対応も可能です。


■適用目的・適用対象の例

・セルフマネジメントに適用する
 個人の仕事をタスク列にして、クリティカルチェーンを作り適用することも出来ます。資格試験などの管理にも使用することも出来ます。
 ※この記事もCCPMで進捗管理しつつ書いております^^

・組織を説得する(予算を獲得する)前に小さく行って感覚をつかみたい
 手順の多くは一般的なCCPMと変わらないため、こちらでCCPMを試して効果や向き不向きを確認したうえで広く組織に展開するということも可能です。
 なお、広く適用する場合には、ツールの導入も検討下さい。

・チーム内で良いので役立つ方法を試してみたい
 1つのチーム内であれば進め方は自由な場合も多いです。チームにおける進捗管理として使用してみると、チームで解決すべき問題点が明確になりやすくなります。


■決まり文句

小さなチームで小さく試す分には問題のない制限事項ですので、制限を確認した上で試していただければと思います。
何度も記載しておりますが、CCPMを大きく、組織的に行うことを考えると一般的な有償ツールは必ず役に立ちます。スケーリングすることを考えているのであれば、将来的に使用する可能性のある一般的なCCPMツールに関しても情報を確認しておく方が良いと思います。

一般的に使用されているCCPM向けツールは以下で紹介しております。
CCPMのおはなし1-4(紹介編4):ツール紹介


長々とでしたが、以上で紹介する実践手法に対する制限事項をまとめました。
次回は、具体例として紹介するメタファ的なプロジェクトを紹介します。
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