どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし3-11(実践編11):番外編:制約を明確にする方法
CCPMのおはなしシリーズです。
実践編紹介中です。具体的な実践手順を1つずつ紹介しておりましたが、一旦CCPMでの計画方法に対する補足情報を番外編として紹介しておきます。
3つ目として、CCPMの計画とあわせてリソース制約を明確にする方法を紹介してみます。

-----------------------------
<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は実践編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
-----------------------------

あれ、制約って期間のことじゃなかったっけ?となりそうですが、クリティカルチェーンで特定した期間を決めるリソース制約というものが隠れていることが多いのです。
今回紹介する内容は、前回紹介した「番外編◆Ш邏氾喘罎らCCPMに切り替える方法」と同時に実施すると特に有効です。


■リソース制約を特定する必要性

以前にも以下の記事でリソース制約を特定する必要性を紹介しています。
プロマネで発生しやすい問題:管理編
「■リソース制約の考慮:クリティカルチェーン」が対象。

具体的な図を出してみると以下になります。

<例 Э佑リソース制約の場合>
皮算用はあたらない
※クリックで拡大。

<例◆Я置がリソース制約の場合>
皮算用はあたらない
※クリックで拡大。

リソース制約により、クリティカルチェーンの予定が大きく影響を受けていることが分かります。
この影響を早い段階で小さくするためには、計画段階もしくは、前回の記事のようにクリティカルチェーンの範囲を決める段階でリソース制約を考慮した検討を行うことが効果的です。

このリソース制約を明確にする方法を2パターンだけ紹介してみます。


■人がリソース制約の場合の制約の明確化方法

ソフトウェア開発では特に発生しやすいのですが、「人」、特に誰か一人が制約になってしまうことで進捗が停滞する事象が発生することが多いです。

★リソース制約が分かりづらい理由
この状況は、進捗の把握方法に起因していることも多いのです。以下のようなガントチャートで進捗を管理している場合、リソース制約というのが分かりづらくなる場合が多いです。

ある程度ガントチャートなどでの進捗管理を行っている場合には、複数の人が作業を行っている場合でも作業担当者一人一人の残り作業日数を明確にすることで、「誰がリソース制約か?」ということが明確になります。
分からないものを分かるように
※クリックで拡大。

このリソース制約となる担当者を明確にすることで、「XXさんを支援しないと!」ということが分かるようになります。
このリソース制約が明確になったのであれば、あとはリソース制約となる担当者しかできないことと支援出来る内容に分けて助けることで、作業速度の向上も出来るようになります。

以下図では、担当者単位での残り日数が明確になりましたので、マネージャの優先支援担当者、他メンバーから支援するといった行為が行われる状況を示しています。
制約を皆で支援

個人的には、人がリソース制約になっているときには誰かが苦しんでいる状況となりますので、人以外が制約になっている方が嬉しいですね…


■モノがリソース制約の場合の制約の明確化方法

さて、人がリソース制約で無い場合には何らかのモノ、道具がリソース制約となってしまう場合になります。
この状況は、急がなければいけないことはみんな分かっているのですが、手が出せない人が何人か発生しているという状況でわかります。
また、現場では「モノが少ないため遅れる」といった言い訳が出てきますので、その状況からも予兆として予測できます。

この状況では、タスクをこなすのに必要となるモノ、そのモノを使用する最大人数といったリソース制約の使用量を明確にすると良いです。
タスクに対する人、モノの状況を見ることで、モノの制約が明確になります。
以下図では、赤色に設定したタスク列が試験装置を使用するという想定になっています。
リソース制約を明確化
※クリックで拡大。

テストの実施の場合には、試験装置がモノのリソース制約となってしまうことは多々あります。

モノの制約が明確になった場合には、人の場合と同様、対象の「モノを最大限に活用する」ために、対象のモノを最も効率よく扱う手練れメンバーのみが使用する、モノの使用を止めないためにパイプライン処理をする、といった活動を行うことで有効活用できるようにします。
リソースのパイプライン処理
※クリックで拡大。

上記以外にも、テストの実施の場合にはリソース制約が明確であればシミュレータを作るなどでリソース制約の改善を試みることで速度を向上させることも出来るようになりますね。
なお、リソース制約の活用方法に関しては、以前にも紹介していますが「制約の5つの集中ステップ」の考え方が役立ちます。

※制約の5つの集中ステップ
 1.制約を見つける
 2.システムの制約を徹底活用する方法を決める
 3.前の意思決定にその他すべてを従属させる
 4.システムの制約の能力を高める
 5.警告! 惰性がシステムの制約とならないようにすること。
  この制約が制約でなくなったら、ステップ1に戻る。

リソース制約を徹底活用することで、プロジェクトをより短縮できるようにしましょう!


以上、人とモノの2点ですがリソース制約に関して紹介してみました。
クリティカルチェーンと名がつくものが出来ている時点でリソース制約は考慮されているはずですが、プロジェクトの運用時においてもリソース制約を意識しながらクリティカルチェーンを最速にする活動をすることで、プロジェクトの速度を高めることが出来ます。
リソース制約に対する意識・感覚を普段から鍛えてみると役立ちますよ!

以上で番外編は終了です。
次回は、実践編の手順に戻ってCCPMの現場での運用方法について紹介します。
| TOC/TOCfE/CCPM | 22:32 | comments(0) | - |









  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ