どしろうと製作所:WebLog

どしろうと製作所のBlogバージョンです。
「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし3-12(実践編12):現場での運用方法 平閉輯浜)
CCPMのおはなしシリーズです。
実践編紹介中です。今回は計画を作成した上での現場での毎日の運用方法について紹介します。
※紹介する実践手法は、一部特殊な部分があることから”シングルCCPM”と名前付けしています。

-----------------------------
<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は実践編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
-----------------------------

既にバッファ管理グラフのひな型(Excelデータ)の使用方法についてはこちら(リンク)で紹介しておりましたが、実際にこのデータを用いて毎日の運用を行う方法について紹介します。


■運用方法の全体像

主に朝会で問題確認をして、タスクと問題点をチームで確認して、問題点の解決方針を決めて作業に入る…といった活動の繰り返しとなります。
CCPMな運用
※クリックで拡大。

これらのタスクの割り当てや問題の優先順位を決める活動にバッファ管理グラフを活用します。


■朝会/定期進捗会議

”シングルCCPM”では規模を「5人くらいの小さなチーム」、「作業期間は2か月〜4か月程度」のように設定しておりますので、毎日進捗を確認出来る朝会を推奨しております。
CCPMを適用する規模がより大きな場合には毎週の定例や週2回の確認といった活動でも問題はありません。

朝会では以下の活動を行います。

・前日のタスク進捗を確認してバッファ管理グラフに記入
・問題や今後の短縮案についての確認
・問題解決の担当者を割り当てて作業へ


★前日のタスク進捗を確認してバッファ管理グラフに記入
細かい入力方法は以下を確認ください。
参考:バッファ管理グラフのひな型(Excelデータ)と使い方
「■クリティカルチェーンのタスク進捗の確認」に記載しています。

毎日入力をすることで、現在の見積りに対する進捗が時系列に確認が出来ます。
クリティカルチェーン上のタスクを日数単位(0.5日〜3日程度)で見積りをしているのであれば、「X日相当進んだ」や「残りX日かかる」といったことを確認することで、各タスクの進捗の確認をすることが出来ます。

個々のタスクの進捗は、客観的に確認できる場合には客観的数値を使用しても良いです。
※テストケースを1000件中400件終わらせたので40%進んだなど。


★問題や今後の短縮案についての確認
ここでは、とりまとめ相当の人が「何か問題はないですか?」「何か手伝ったら良いことがありますか?」「これからの予定を短縮する案が無いですか?」といった質問を行います。
全体バッファに対する影響状況はバッファ管理グラフにて明確になっておりますので、チームメンバーはクリティカルチェーンを意識して議論をすることが出来るようになります。
朝会議論
※クリックで拡大。

これにより、クリティカルチェーンを遅れさせる問題点を発見・解決し、これからのクリティカルチェーンをなるべく短縮するための方法を見つけながら進めて行くことになります。

これらの問題や今後の短縮案の検討方法や狙いについては、次回紹介してみます。


★問題解決の担当者を割り当てて作業へ
朝会で問題を特定し、問題を解決するための担当が決まった時点で、毎日の作業に入ります。


■バッファ管理グラフの読み方

ここで、念のためバッファ管理グラフの読み方について紹介しておきます。
「グラフが上に行くとヤバい」ということは以下で伝えておいていました。

(原理編)CCPMの手順と問題解決の関連性
「■3.”バッファ管理グラフ”を用いた進捗の判断方法」に記載しています。

ただ、それ以外の細かい読み方は記載していませんでしたので簡単にまとめておきます。
正式なバッファ管理グラフは以下の図のように3つのゾーンに分かれております。
正式なバッファ管理
※クリックで拡大。

CCPMで推奨するバッファ管理は、3つのゾーンに分けた上で

・赤範囲は支援する
・黄範囲は要注意
・緑範囲は支援不要

という考え方を行います。

緑範囲は「手出しをしない」という判断が出来ます。現場は問題ない状況下で下手に手出しをすると進捗が滞る可能性も有りますので、放置して進めることが出来るのであれば任せたいですよね。

CCPMのより厳密なスタイルでは、黄色範囲にうまくバランスするようにコントロールするらしいですが、これは組織内で複数のチームのバッファ管理をしていて、そのチーム間でリソースコントロールを行う場合の考え方(以下の図を例とします)になります。
チーム間の判断
※クリックで拡大。

緑範囲のチームからは、赤範囲のチームを救うために多少リソースを借りても許容できる、といった考え方でリソースコントロールを行います。このリソース移動の判断を客観的な指標で出来ることから、チーム間におけるリソースのやり取りもある程度納得感が得られることになります。

ただ、本記事のシリーズで紹介しているような小さなチームでCCPMを行うような場合においては、チーム間のリソースのやり取りまでは出来無いことが多いでしょう。そのため、赤・黄のラインでなく1本目標のラインを線引きしておくと良いかもしれません。
目標ラインの設定
※クリックで拡大。

なお、CCPMのバッファ管理を使用すると、「終了予定日」が明確になります。
上記図に記載しているように、全体バッファの消費量が25%なら7月1日、バッファ消費が50%なら7月8日、といったように終了日を明らかにすることも出来ます。

狙いたい終了日、これ以上遅れて欲しくない日、といった予定により、バッファ管理グラフの目標ラインを決める方法も可能です。


■CCPMの運用のメリット

個人的な意見も含まれますが、CCPMの最大の運用メリットは、”目標が簡単に共有できる”、”問題の把握が楽になる”、”終了日が予測できる”という点になります。
特にマネージャ側は現場の問題に対しての判断コストが低くなりますので、非常にありがたいです。

一旦CCPMの計画が出来たのであれば、現場メンバーは毎日の作業目標を「バッファを消費しないレベルまで進んだら終了」といった判断が可能です。自然と現場での自発的な目標管理が行われることになります。
現場の目標設定
※クリックで拡大。

また、遅れは全体バッファに現れますので、朝会での報告確認をすることで優先的にチームで問題を考えるようになります。
このCCPMの仕組みによって、現場(の特定の誰か)に無駄に大きなプレッシャーが押しつけられることが少なくなるはずです。

そして、バッファ消費量に応じて終了日が分かることから、日々の進捗状況とバッファ消費状況から終了日の予測が出来ます。早い段階から終了日が予測でき、見込みを立てやすい状況となります。

これらの点がCCPM管理で優れた部分であると感じております。


CCPMは計画作りが少々厄介ですが、運用においては現場メンバー、マネージャ共に嬉しいことが多いです。
”シングルCCPM”のバッファ管理グラフのひな型(Excelデータ)を使うと、小さく適用することも出来ますので、試してみては如何でしょう。

以上で毎日の運用についての紹介を終了します。
次回は確認された問題の解決に向けた活動について紹介します。
| TOC/TOCfE/CCPM | 11:59 | comments(0) | - |









     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ