どしろうと製作所:WebLog

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「どしろうと製作所」のHPの記載内容とはあまり関係無いです。
気が向いたときのみ更新します。
CCPMのおはなし4-3(応用編3):CCPM適用までに発生するステップ
CCPMのおはなしシリーズです。
応用編紹介中です。今回はCCPMを適用していないチームや組織がCCPMの適用までに発生しやすいステップについて紹介します。
※応用編はCCPMの用語や知識をある程度知っている前提での紹介になりますのでご了承ください。

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<参考情報>
本内容は連載的に紹介しております。本記事の前提や全体的な構成についてはこちら(リンク)を参照ください。
現在記載の内容は応用編です。こちらの前提や構成に関してはこちら(リンク)を確認ください。
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本Blogを読んでいる方は、CCPMを適用している組織ではない可能性が高いという想定で、”CCPMを適用していないチームがCCPM適用までに実施することが予想されるステップ”について紹介してみます。

なお、こちらの進め方の前提は、以下の記事の「作業途中からCCPMに切り替える方法」の流れを想定しています。
(実践編)番外編◆Ш邏氾喘罎らCCPMに切り替える方法
「■CCPMの導入における2パターン」に記載しております。
※本記事には、上記リンクの記事の内容と被る内容も含まれます。


■CCPM適用までに発生するステップ:全体像

CCPM適用までには発生するステップは適用先の組織の成熟度にも関連しますが、ざっくりと以下のような感じで分類してみました。
ステップの全体像
※クリックで拡大。

全くマネジメントも出来ていない組織は「カオスワールド」と表現しております。さすがに極端な場合でしょうが、計画も見積りも実施せずにプロジェクトに取り組んでいる状況です。
この状況からであれば以下の最下層から脱却するステップが必要となるだろうと考えております。

<カオスワールド>
1.計画及びタスクが存在していない状況から脱却
<(形式的)プロマネワールド>
2.タスクが抽象的な状況から脱却
3.見積りが存在していない状況から脱却
<プロマネワールド>
4.リソース制約を考慮する

以下参考記事で紹介したように、CCPMはプロジェクトマネジメント知識体系の内容を踏襲しておりますので、そもそものマネジメント知識体系を取り入れていない組織に適用しようとした場合にはステップが多くなりやすい…という状況です。
(原理編)CCPMを学ぶためのプロジェクトマネジメント超概要

プロジェクトマネジメントの知識体系(もしくは同等の手法や知見)をある取り入れた組織であれば、上記のカオスワールド程のステップは必要になりません。
しかし、形式的に活動している組織では抜けがちであったり、イマイチな活動になるやすい部分も有りますので、(形式的)プロマネワールドという分類で必要となるステップを入れています。

最後に、プロジェクトマネジメント知識体系をベースにしたプロマネをそれなりに適用出来ている組織でも比較的考慮の漏れやすい「リソース制約」について見直しておきましょう。

以下、記載したステップの順で紹介してみます。


■計画及びタスクが存在していない状況(カオスワールド)から脱却

さすがにこのレベルから紹介はしたくはないですが…^^

各個人の力量で何とか対処している場合もあるかもしれませんが、計画も実施するタスクも存在していない状況下では問題の優先順位判断や何を支援するかを判断することが出来なくなってしまいます。
CCPM以前にプロジェクトマネジメントの建て直しをした方が良いでしょう。

★対策
作業中だとしても、目的の確認を含めてタスクを明確化してプロジェクト計画を作ってしまった方が早いです。
プロジェクト計画を作ることで現在のプロジェクトにおける位置を確認しつつ、これからの体制などの共有からスタートしましょう。
…まあ、大抵は計画を明確化みたら「炎上確定だった」ということが多いのですが。。
タスクやらの明確化
※クリックで拡大。


★本項目における参考記事
カオスワールド
・(原理編)CCPMを学ぶためのプロジェクトマネジメント超概要
http://blog.amateur-factory.jp/?eid=1444238
「■プロジェクトマネジメント知識体系が無いとどうなるでしょう?」に記載しております。


■タスクが抽象的な状況から脱却

さて、カオスワールドの次に出会う可能性がある(形式的)プロマネワールドにおいても段階はありますが、見られる事象としては「計画やタスクはある!」と言われますが、実際の計画が抽象的な状況であるケースです。

プロセス単位を示して計画と言い張っていたり、1つの活動が1ヶ月単位というモノしか存在しない状況が該当します。
適当と言わざるを得ない
※クリックで拡大。

中途半端に「やっている」と思い込んでしまっている場合には特に厄介です…


★対策
この状況下では、元々の抽象的なタスクに対して必要なタスクを出していく作業になります。
おおよそ、上記の「■計画及びタスクが存在していない状況(カオスワールド)から脱却」と変わらない作業になることが多いかもしれません。


★TIPS
現場のメンバーはある程度「何をやるか」を知っている場合が多いです。
各メンバーでの実施想定の作業をインタビューして、それをまとめた上で穴の部分を確認する活動が(筆者としては)多いです。
少しずつ詳細化
※クリックで拡大。

考え方のヒントとなる方式を紹介するのであれば、マインドマップを用いた階層的な検討やWBSを活用すると良いかもしれません。


■見積りが存在していない状況から脱却

(形式的)プロマネワールドで発生することが多いと感じていますが、タスクは存在しているとして、見積りを全く行っていないことや、見積りが抽象的なプロセス単位(1ヶ月単位など)でしか行われていなかったりすることは多々あります。

★対策
この状況では「■タスクが抽象的な状況から脱却」の活動をあわせて行うことも有りますが、個々のタスクの見積りを実施することで全体の見込みを立ててみます。
各タスクを並べて、一斉に見積り祭りですね。
見積り祭り!

★TIPS
さて、元々タスクが抽象的な扱いをしている組織のような場合には、「見積りなんてやったことないので出来ない!」という意見も出てきます。また、見積りとして言い切ってしまうと「言ったからにはやれ」といった空気があるために見積りの数値を一意に明確にしたくない環境もあるかもしれません。

こういった状況に対しては、以下の2つを用いてみると良いかもしれません。

・”見積りなんてやったことないので出来ない!”と言われたとき
見積りを選択式にしてみましょう。例えば、「半日」「1日」「3日」「4日以上」といった感じです。
どのみち正確な見積りなんて出来るものでもありません(見積りの不確実性のβ分布より)。
それであれば、目安となるおおよその見積りがあれば良いと考えましょう。
選択見積り祭り!

・”見積りの数値を言い切りたくない雰囲気の環境”のとき
2点見積もりを行ってみましょう。最短及び最長の見積り期間を入れておくと良いです。
(無理な)最短期間のみを強制されるために数値を言い切りたくない、という事情はよくありますので、期間に幅を持たせることで見積りがやりやすくなるはずです。
2点見積り祭り!


■リソース制約を考慮する

※ここに至る中間に”タスクの前後関係が整理出来ていない”場合もあるかもしれませんが、そこが出来ていないケースはあまり経験が無かったので除外しています。

タスクを出して見積りまで行っている組織であれば、ある程度プロジェクトマネジメントを実践出来ている状況であり、比較的CCPMの適用ステップは楽です。(この意見が甘いことは理解していますが、世の中困った組織が多いので自分は許容範囲を広く取っています…)
この状況下で発生しやすい傾向としては、リソース制約に対する意識が少ない場合が多いことです。

計画及び進捗の管理は出来ており、問題解決も行っているように見えていても、実際の進捗はイマイチで言い訳が多かったりする組織がこちらのリソース制約を考慮していない場合が多いです。

★対策・TIPS
リソース制約を確認して明確にしてみると良いでしょう。
スケジュールを見せて貰い、最初に人のリソース制約に無理な条件やギリギリとなる可能性が無いかを確認します。
無理な見積りをして、「スケジュールをあわせこんでいる」可能性も有りますので、別途進捗状況もモニタしてみましょう。
各メンバーの残り作業日数をモニタすることにより、リソース制約は把握できるようになります。

また、モノが少ないという可能性がある場合には現場の複数名から「ボヤキ」的な発言として聞こえてくることが多いです。
モノの制約の可能性がある場合には、スケジュールにリソース制約の可能性のある「モノ」を割り当てて、状況的に厳しいかどうかを確認することが出来ます。


★本項目における参考記事
リソース制約の考慮
参考:プロマネで発生しやすい問題:管理編
「■リソース制約の考慮:クリティカルチェーン」の部分に記載しています。


見ていると炎上プロジェクトの建て直し方法…という感じもしなくもないですね。
計画を有効に活用している組織ではCCPMは案外簡単に適用することが出来ます。
プロジェクトマネジメントを全く実施していない組織でCCPMまで適用する場合には、1つずつステップを踏む必要がありますので、本記事が多少でも参考になればと思います。

次回は、EVMとCCPMの比較、タスクのサイズをどのくらいにするか、見積りは正確であるべきか?といった議論をアラカルト的に紹介します。
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