どしろうと製作所:WebLog

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テストカタマリーの紹介4:カタマリーの記法とツール(後編)
「テストカタマリー」と呼ぶ謎の記法についての紹介シリーズです。
今回は「テストカタマリー」の記法とツールについて紹介してみます。
記法説明は、前編・後編に分けて紹介します。今回は後編。

※注意事項
・本記事ではテストカタマリー「記法」に対する説明を優先しております
・テスト設計の手順を紹介するものではありません

関連記事のまとめはこちら

現状、テストカタマリーの記法はある程度決めておりますが、より良いアイデアがありましたらバージョンアップしていきたいと思っております。
何かありましたら、Twitterあたりで「@NoriyukiMizuno」にコメント頂ければ改善してみたいとも考えております。


前回から紹介しております「テストカタマリー」記法において、全体像を示すために役立つ表現を紹介してみます。


■テストカタマリーの記法(全体カタマリー図)

全体カタマリー図は、細かいテストケースの確認よりも全体像を議論・合意し、全体的な抜けがないことを確認することが重要となるでしょう。そのため、詳細カタマリー図とは異なるビューで確認及び議論が出来ると嬉しいです。
以下のような表記を行うことで全体議論を比較的やりやすくしています。

‐蔑表記

まず、iPhone「時計」アプリの全体カタマリー図を例とします。
何度も出たあいぽんテスト
※クリックで拡大

テストカタマリーのhas-aの下層やテストケースとなる項目を非表示とすることで、全体を並べて俯瞰しやすくすることが出来ます。
「カタマリーに対して確認や保証を行う品質要素」まで見えるようにして俯瞰することで、全体として大きな抜けがないコトを確認及び議論しやすく出来るとも考えます。

さらに大きい場合には、カタマリーの名称だけ見えるようにする…という手も有ります。
こちらは、カラオケシステムの全体カタマリー図の例です。
カラオケシステムのてすと♪
※クリックで拡大

全体カタマリー図では、品質特性を考慮して「互換性」は必要かどうか。必要であればどの機能で確認すると良いか…といった検討やメンバー内での議論を行うことが可能です。
議論しようぜ


▲僖奪院璽

また、カタマリーをさらにグループ化出来るようにパッケージ表現を用いると整理しやすくなると思われます。

パッケージに関しては、簡単に思いつく範囲では機能と非機能のような分け方、他にも単機能・複数機能という階層構造を持つような場合にもパッケージ化することが出来そうです。

単機能・複数機能の例を「電気ポット」で示すのであれば、「ヒータ加熱」「水温獲得」「水量確認」とその3つをあわせた「保温」機能といった感じです。
「保温」のテストカタマリーに複数機能側のテストケースを入れ込むことが出来ます。
パッケージでの整理

カラオケシステムやにおけるiPhone「時計」アプリのパッケージ例は、単純に機能と非機能に分けている構成です。
階層構造
※クリックで拡大

なお、分け方は上記が推奨というわけでは無く、開発対象のドメインや組織にあわせて検討してみてください。


■全体カタマリー図と詳細カタマリー図の関係と効果(想定)

全体カタマリー図と詳細カタマリー図の関係をiPhone「時計」アプリを例として以下に示します。
段階的詳細化〜
※クリックで拡大

既に紹介している内容でお分かりの方も多いと思いますが、全体カタマリー図の対応するテストカタマリーに対して、詳細カタマリー図側で段階的に詳細事項を検討することや、内容確認をすることが出来ます。

全体と詳細の図を用いることで、以下のようにテストを進めることも出来ます。

・全体でテストが必要な内容を議論し、全体カタマリー図(暫定)を作る
・それぞれのテストカタマリーを分担して詳細カタマリー図まで検討する
・詳細カタマリー図をレビューし、カタマリー全体像へもフィードバック
・個々の詳細カタマリー図からテストケースを作成する

テストに関わる全員で全体カタマリー図を作り、細かい部分はカタマリー単位で分担するといったことが出来ます。

全体カタマリー図をテスト検討の初期にメンバーで検討場合には、付箋を使いながら議論すると有効的です。この際の成果物と手順は有名なテスト手法である「VSTeP」で実施する手順と同じになります。
※最後の記事で参考文献はまとめて紹介します。

こちらの全体・詳細を分けて検討することで、全体の合意が取れる(全体カタマリー図)、分担を決めることが出来る(全体/詳細カタマリー図)、個々に集中して検討が出来る(詳細カタマリー図)…などといった効果が得られると考えております。
この辺は、世の中一般的なモデル記法で狙っている効果と同等のものと考えております。


■テストカタマリーのツール(ひな型)紹介

テストカタマリーを記述するためのツールは、今まで紹介したように「astah*」のクラス図を活用して表記しております。

astah*クラス図からさらに具体的なデータの確認と、とりあえず試してみることが出来るように、以下リンクのような「ひな型」を用意してみております。

ひな型データ(astahファイル)

astah*はクラス図は無料のastah* community版にて使用することが出来ます。
「テストカタマリー」の記法にご興味がありましたら、ひな型をベースとして試してみてください。


■テストカタマリーの記法まとめ

前編と後編に分けて、テストカタマリーの記法を以下の構成で紹介しました。

・単体のカタマリーの表現
・詳細カタマリー図の表現
・全体カタマリー図の表現

お試し用にastah*を用いたひな型も用意しましたので、興味がある方は「astah* community」をインストールしてお試しください。
なお、astah* communityは商用目的では利用できませんのでご注意を…。
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