どしろうと製作所:WebLog

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SaPID×TOC「未来予想型チーム運営ワークショップ」を開催しました
2017/2/24(金)にSaPID×TOC「未来予想型チーム運営ワークショップ」〜 チーム運営実践(基礎編)〜というワークショップを開催しました。
ろご
こちらのワークショップの内容、実際の状況、実施に当たっての背景やねらいについて簡単にまとめてみます。

■「未来予想型チーム運営ワークショップ」ってなに?

SaPID×TOCという名目の通り、「SaPID」と「TOC」の知見の双方を得ることができるワークショップとなります。
実際にはSaPIDやTOCの知見はワークショップ内に融合されておりますので、自然に活動ができる内容となっております。

★SaPIDの紹介
SaPIDとは、”Systems analysis/Systems approach based Software Process Improvement methoD”の略語で、当事者自らが解決すべき問題点を特定し、現実的に解決(改善)しながら段階的・継続的にゴールを目指す手法です。
誰かにやらせる、やらされるのではなく、当事者自らの意思で自律的に運営し、改善を進めることを志向するのが特徴です。
参考:Software QuasolSaPID2.0

★TOCの紹介
TOC(Theory of Constraints))とは書籍「ザ・ゴール」で有名なエリヤフ・ゴールドラット博士の考案したシステムの目的(ゴール)の継続的な最大化を行う全体最適の理論です。
その理論の適用先は工場生産、プロジェクト、小売業や教育、思考技術など様々な分野に広がっております。
参考:TOC/TOCfE北海道

また「未来予想図」という名前があるように、「これから起こりうる未来」をチームメンバで予想し、共有しながら進めるワークショップとなります。


■ワークショップの概要

こちらのワークショップでは、折り紙を複数枚折る活動(ミッション)を行います
一定の時間内に品質を確保してミッションを達成するために改善を進めます。
ミッション!

実際には、次の図で示すような活動を行います。
概要紹介の図です

ミッションに対して事前にチーム内で問題と感じる点や将来起こりそうな内容を出していきます。これらを「未来予想図」へと展開し、効果のありそうな対策を考えた上でミッションに挑みます。
実際に活動した結果はふりかえり及び「未来予想図」へフィードバックしながら次の活動を決めて行きます。

このように「未来予想図」というものを活用して「計画」や「ふりかえり」を行うワークショップとなります。これらの過程で問題を集め、整理を行い対策を決め、実際の活動から知見を得る活動を行うことができます。


■実際のワークショップの様子

ワークショップ当日の様子を実際の写真を交えながら時系列に紹介します。

1.見積りタイム
見積りのベースとする折り紙を1つ折った上で、ミッション対象の見積りを行います。
折り紙で相対見積り

2.未来予想図を作り出す
提示したミッションは簡単には達成できない厳しい内容となります。
ここで、チームメンバで問題と感じる点や将来起こりそうな内容を出していきます。これらが「未来予想図」の欠片となります。
ふせんペタペタ

ここで、未来予想図を上手くまとめるためには、知見やコツが必要です。これらに関しての簡単な説明をしながらまとめて行きます。
説明タイムー

3.事前の対策とリクエスト
未来予想図から各チームで対策を考えます。また、マネージャに対してミッション達成のためのリクエストを1つ行うことができます。
これらの対策は、チーム全員で考えた未来予想図から導き出す内容となります。
予想図1

1つのチームは対策として「進捗の見える化」を設定したようです。さて、この対策は上手く行くのでしょうか?
予想図2

4.折り紙タイム
対策まで検討を行い、準備完了となった段階で折り紙の時間となります。
折り紙タイム

折り紙の時間は「5分」で一旦区切ります。
実際に試してみることで得られるものがたくさんあります。

5.ふりかえり+未来予想図の更新
実際の折り紙結果を踏まえて、ふりかえりを行います。その上でふりかえり結果を未来予想図へ反映します。このようにして未来予想図を最新状況へアップデートを行います。

なお、先ほどの「進捗を見える化する」という対策は上手く行かなかったようですので、 別の対策に切り替えるようです。このような、「予想が外れる」場合もあるため、柔軟に活動しながら対処することが大事ですね。

6.継続して繰り返し
次の折り紙タイムに向けて対策を行い、折り紙、次のふりかえり…と繰り返します。
この活動を通じて、継続的な改善を行っていきます。


見積りと実際の終了時間としては、実際には見積りより短時間で終了しております。
(この時間と実際の差はワークショップで体験ください^^)


■参加者の意見と評価

参加中の声としてはワークショップ中に「わーい」「たーのしー」という声も聞こえてきました。君は問題解決が大好きなフレンズなんだね!

…実際に頂いた意見としましては、以下のような内容があります。
「TOCfEやCCPM、SaPIDを勉強する前でしたが気づきが多数得られた」、「問題解決に悩んでいるマネージャさんに受けてほしい」、「前向きな議論ができるようになる」、「折り紙で理解する、チームビルディングとロジカルな課題解決」、「チームで問題解決したい人におすすめ」…といった意見を頂いております。

また、100点満点での採点をお願いしましたが、100点以上つけて頂いた方もおります^^
100点超過を100点と設定しても、平均99点という評価を頂いております。楽しんで学んで頂き感謝ですm(_ _)m


■背景とねらっていたもの

ここで、こちらのワークショップの背景とねらいを紹介しておきます。
まず、背景として「CCPM折り紙ワークショップ」という折り紙でCCPMを学ぶことができるワークショップを紹介しておりました。
FBページ有ります

さらにTOCでは「TOCfE」という体系内に論理を考えるツール(ブランチ)も存在しております。

SaPIDでも上記TOCfEのブランチと近い検討を行うのですが、得られる知見やねらう方向が異なるようにも感じておりました。そして、現場へ広める活動にはSaPIDの知見が役立っております。
こういった状況で、SaPID考案者の安達さんから声を掛けて頂いたこともあり、新しいワークショップでこれらの知見の融合を考えてみました。

このワークショップを考える段階では「役に立たないリスク分析の問題」というものを感じておりました。テンプレートに入力して検討はしているのですが、誰も見ない、更新もされないリスクが存在している状況です。

SaPIDの「問題」を扱う活動に対して、「将来のリスク」を扱う形式で「未来」に意識を向けたSaPIDはできないかと考えて構築してみました。
ここで、TOCの体系の1つであるCCPMでは「先を意識するプロジェクトマネジメント」という紹介をしている方もおりました。TOCfEのアンビシャスターゲットツリーでは達成できないような課題を取り扱います。

これらの考え方を取り入れて「未来予想図」のワークとして構築しております。

将来発生する想定外は「リスク」と考えることができます。実際にはポジティブの事象もリスクと捉えることもあります。この「リスク」をチームでより実感できるカタチで管理する…ということができる手法とすることが裏のねらいです。
同時に、SaPIDで使用しているファシリテーションや傾聴の姿勢、問題の整理方法はすべて「未来予想図」でも役に立ちます。これらを同時に学ぶことができる内容を狙っております(ちょっと欲張りな内容ですが…)。


■今後の展望

こちらの「未来予想図」ワークですが、今後もご希望される方が複数名集まりましたら開催を考えております。
また、今回のワークショップでは「問題の整理」に対する説明は優先順位としては下げている状況でした。この「問題分析」のみを取り出してワークショップをできそう…と考えております。


本ワークショップが多少でも現場改善に役立ちましたら幸いです!
| TOC/TOCfE/CCPM | 17:13 | comments(0) | - |









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